農薬は農作物や飼料に対し、殺菌、殺虫、雑草の防除などを目的として使用されます。
しかし、その効果を発揮したのちすぐにその成分が消えてしまうわけではありません。
農薬を使用した結果、農作物などに残った農薬を「残留農薬」と言います。
農薬と一言で言っても日本国内外で用途別に数百種類あり、それぞれ基準値も様々です。
当センターでは、農作物の安全性の確認の為、厚生労働大臣登録検査機関としての高度な技術と経験をもとに、ポジティブリスト制度に対応した分析・検査を行っています。
※水道法に基づく農薬検査についても承っております。(検査項目についてはこちら)
食品検査センター(株式会社北陸環境科学研究所)は、2020年8月にISO/IEC17025:2017の認定(食品中の残留農薬分析試験)を取得いたしました。
ISO/IEC17025:2017は、国際標準化機構(ISO)によって定められた、試験所及び校正機関の能力に関する一般要求事項の国際標準規格です。
この規格は、試験所及び校正機関がマネジメントシステムを運営し、技術的に妥当な結果を出す能力があることを第三者機関が認定する制度です。
今後も信頼性の高い検査を通じて、お客様に安全安心を提供できるよう励んでまいります。
残留農薬検査は、野菜、果実、豆類、穀類、種実類、茶等の農産物および農産加工品を対象としています。
加工食品についてはご相談ください。
245項目一斉分析セット |
当センターにおけるスタンダードな分析セットです。1つの分析手法で多くの農薬を測定します。コストを抑えつつも、幅広く農薬検査を行いたい方におすすめです。 分析方法:GC/MS/MS一斉分析 |
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314項目一斉分析セット |
2つの分析手法を用います。 |
個別分析 | 一斉分析セットに入っていない農薬も承っております。 検査項目の組み合わせにより割引きが可能な場合がございますので、お問合せください。 |
検査したい農薬の項目が決まっている方個別分析または、その農薬を含む一斉分析セットをお勧めいたします。
検査したい農薬が一斉分析セットに含まれている場合、個別分析でご依頼されるよりも一斉分析セットの方が検査料金が安くなる場合がございます。
まずはお気軽にお問合せください。
農薬の使用履歴が不明な農産物や加工品の検査をしたい方
使用した農薬だけでなく、ドリフトがないかも確認したい方(農薬のドリフトとは?)ご予算に合わせた一斉分析セットをお勧めいたします。
個別分析の農薬と組み合わせることも可能ですので、まずはご相談ください。
試料量は検査部位の部分で300g程度お送りください。
なお、試料が少量しかご準備いただけない場合は、別途お問合せください。
試料は保存状態に合わせて、常温・冷蔵・冷凍のいずれかを必ずご指定の上、宅配便にてお送りください。
残った試料の取扱について、特にご指定ない場合は当センターで廃棄します。
ご返却を希望される場合は、あらかじめご連絡ください。
なお、ご返却の送料はお客様のご負担になります。
検査につきましては、食品の種類によって夾雑物等の個々の事由から検査できない項目もあります。あらかじめご了承ください。
各検査項目は、測定対象化合物本体及び測定可能な代謝物であり、一部測定困難な代謝物等の化合物は含んでおりません。
残留農薬の検査・分析の流れを紹介します。(試料の種類により、一部変更することがございます。)
01試料の粉砕、均一化を行います。
試料の重量の確認を行います。
試料をミキサー等にかけて粉砕します。
02試料の農薬成分を有機溶媒などによって抽出します。
試料の採取を行います。
振とう等により、農薬を有機溶媒中に抽出します。
03ろ過、濃縮を行います。
吸引ろ過を行います。
抽出液を濃縮します。
04農薬成分とそれ以外の成分を分離精製します。
分離精製を行います。
精製装置
05GC/MS/MS、LC/MS/MS等の測定装置を用いて測定を行います。
高速液体クロマトグラフ 質量分析装置(LC/MS/MS)
ガスクロマトグラフ 質量分析装置(GC/MS/MS)
06分析データの解析を行い、試験検査成績書を発行します。
分析データの解析を行います。
検査結果のご報告をお客様にお送りします。
Mailinfo@kensa.jp(24時間受付)
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